新規LNGプロジェクトの最新動向と今後の事業戦略
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)


■重点講義内容■

米国、イスラエルによるイランへの軍事攻撃により、カタールの年間7,700万トンのLNG輸出プロジ
ェクトは、フォース・マジュール(不可抗力)宣言を出し、国際LNG市場は需給逼迫に直面してい
る。しかし、長期的には、炭酸ガス排出削減の切り札として、LNG需要は増加が見込まれている。ロ
シア産天然ガスの禁輸、トランプ政権の新規LNGプロジェクトの凍結解除等により、世界の新規LNGプ
ロジェクトは活況を呈している。2030年に向けて、世界のLNG需要は増加し、それに応えるために米
国における新規LNGプロジェクトの開発、既存LNGプロジェクトの拡張が、相次いで行われている。米
国のシェール・ガスを原料としたLNGプロジェクトに加えて、アラスカ北極圏の天然ガスによるLNGに
ついては、日本の東京ガス、JERAも関心表明を行っている。カタールの拡張工事も行われ、三井物産
が参画するモザンビークLNGも建設工事を再開する。従来から、脱炭素の流れにおいて、炭酸ガスの
排出量が石炭の半分程度と優れた環境特性をもつ天然ガスは、トランジション・エネルギー(橋渡し
のエネルギー)としての需要が期待されている。石油メジャーのシェルによる予測では、世界のLNG
需要は現在の年間4億トンから2040年に年間7億トンに増加すると見込まれており、強気の見通しでは
2040年に年間8億トンを超える。2025年には、LNG調達先の多様化を求めて、三菱商事、三井物産等
は、インドネシア、UAE(アラブ首長国連邦)、カナダ、マレーシアの新規LNG開発を表明している。
LNGカナダは、LNGの出荷を開始している。

有力LNG輸出国カタールは、2024年2月26日に、従来の世界最大の天然ガス田ノース・フィールドの東
部、南部に加えて、西部のLNGプロジェクトの開発構想を発表した。カタールは、LNG生産能力を現在
の7,700万トンから2030年に1億4,200万トンに増強し、世界最大のLNG輸出国奪回を目指している。
トランプ政権は、米国のシェール・ガスを原料としたLNGプロジェクトの輸出を米国の貿易収支改善
の切り札として、各国にLNG購入を呼びかけている。それと同時に、石油メジャーは、天然ガスの液
化プロセスを、従来のガスタービンから太陽光発電による電動化により炭酸ガスの排出を削減し、
CCS(炭酸ガス回収・地下貯留技術)と組み合わせ、よりカーボンニュートラルなLNGの生産によっ
て、炭酸ガス排出削減を求める新たな需要家を開拓しようとしている。米国は、シェール・ガスを原
料としたLNGの輸出量が、2024年に8,540万トン、2025年に年間1億トンに達し、豪州、カタールを抜
いて世界最大となり、ロシア産天然ガス脱却を目指す欧州諸国の重要なLNG供給源となっている。EU
(欧州連合)は、2027年末にロシア産天然ガスの輸入を取りやめる方針にある。新型コロナウイルス
の感染拡大により2020年4月に百万Btu(ブリティッシュ熱量単位)当たり1.825ドルに暴落した極東
アジアLNGスポット価格は、ウクライナ危機を受けて2022年3月には百万Btu当たり84.8ドルと史上最
高値をつけ、2025年11月中旬時点においても百万Btu当たり11ドル台と高値をつけている。欧州諸国
の天然ガス指標価格オランダTTFも、2022年8月には百万Btu当たり94ドルを超えた。その後、欧米諸
国の冬が温暖であり、暖房需要が減少したことから、2025年11月には、百万Btu当たり11ドルに低下
している。しかし、長期的なLNG需要の増加、LNGスポット価格の上昇を受けて、米国をはじめとし
て、新規のLNGプロジェクトが相次いで着工への動きを始め、中国、欧州諸国が、米国、カタール等
とLNG購入の長期契約を締結している。

カタールも意欲的なLNG生産能力増強計画を打ち出し、日本の千代田化工連合は年間生産能力3,200
万トンの液化プラントを130億ドル(約1兆7,550億円)で受注している。2025年8月には日揮が、LNG
カナダの拡張工事の基本設計(FEED)を受注した。LNGは、脱炭素へのデスティネーション・エネル
ギー(最終目的のエネルギー)としての評価が定まり、IEAの2025年11月の見通しにおいては、2050
年まで世界の天然ガス需要は増加を続ける。中国は、炭酸ガスの排出削減、大気汚染防止策から、
LNG輸入を増加させて、世界最大のLNG輸入国に返り咲いた。2026年の冬に向けて、欧州諸国、米国の
暖房需要の増加、アジア諸国のLNG火力発電への動き、電力需給逼迫等により、極東アジアLNGスポッ
ト価格は、再び上昇する可能性が考えられる。

LNGは、豪州、米国をはじめとした相次ぐ新規LNGプロジェクトの稼働開始により、数年前には余剰で
あると見られていたものの、欧州諸国におけるロシア産天然ガス輸入量(LNG換算年間1億1,400万ト
ン)相当のLNG特需の発生、中国をはじめとしたアジア諸国の経済成長にともなうLNG需要の増加によ
り、2030年頃までLNG需給逼迫が続くという見方に大きく変貌している。ロシアのサハリン2プロジェ
クト、アークティク2LNGプロジェクト等から欧米の石油メジャー(国際石油資本)が撤退し、サハ
リン2をはじめとしてロシアのLNGプロジェクトへのリスクが強まるなか、米国、カタール、UAE、モ
ザンビーグ、カナダ、インドネシアをはじめとした新規LNGプロジェクトの今後の動向はどうなるの
か。LNG価格の2026年における見通しと、脱炭素への新規LNGプロジェクトに関連する日本企業の事業
機会について分かりやすく説明する。

1.ウクライナ危機の長期化と欧州の脱ロシア産天然ガス-欧米の天然ガス在庫
2.LNGスポット価格の要因と今後-2025年の寒波来襲と2026年の気温
3.長期的な天然ガス需要、LNG需要の見通し-世界は再び天然ガスに
4.欧州諸国と中国のLNG需要の見通し-欧州諸国による脱炭素戦略
5.アジア諸国におけるLNG需要の見通しと日本のLNG経済圏
6.米国の新規LNGプロジェクトの最新動向-トランプ政権とLNG輸出増強
7.米国のLNGプロジェクトへの日本による経済支援策-アラスカLNG
8.米国に抜かれた豪州LNGプロジェクトの今後の見通し-LNG自国優先
9.カタールのLNG生産能力拡張計画の見通し-カタール事業のチャンス
10.UAEにおける新規LNGプロジェクトと炭酸ガス排出削減プロセス
11.ロシアのLNGプロジェクトのリスクと今後の見通し-アークティック2
12.モザンビークLNGの今後の見通し-不可抗力宣言の解除
13.日本企業によるアセアン諸国へのLNG火力発電プロジェクトの見通し
14.日本企業による米国の天然ガス火力発電ビジネス-AIによる電力需要
15.カーボンニュートラルとLNGの現状と今後の見通し-CCSと電動化
16.LNG燃料船、LNGトラック等による炭酸ガス排出削減
17.2026年におけるLNG需給とLNG価格の見通し-2026年冬のLNG価格
18.資機材価格と人件費の高騰に直面するLNGプロジェクトへの経営戦略
19.新規LNGプロジェクトを取り巻く日本企業のとるべき事業戦略
20.質疑応答/名刺交換

■講 師:
和光大学 経済経営学部 教授/
石油技術協会 資源経済委員会 委員長
岩間 剛一(いわま こういち) 氏
1981年 東京大学法学部卒業。東京銀行(現三菱UFJ銀行)入
行。東京銀行本店営業第2部部長代理(資源エネルギー融資、経済
産業省担当)。東京三菱銀行本店産業調査部部長代理(資源エネル
ギー調査担当)。出向:石油公団企画調査部:現在はエネルギー・
金属鉱物資源機構(資源エネルギー・チーフ・エコノミスト)。出
向:日本格付研究所(チーフ・アナリスト:ソブリン、資源エネル
ギー担当)
2003年から和光大学経済経営学部教授。
著書:「資源開発プロジェクトの経済工学と環境問題」、「ガソリ
ン本当の値段」、「石油がわかれば世界が読める」、その他、新
聞、雑誌等への寄稿、テレビ、ラジオ出演多数。


主催者 株式会社新社会システム総合研究所
開催日時 2026年5月28日(木)

14:00~17:00

会 場 東京:紀尾井フォーラム
東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート1F

【交通アクセス】
●地下鉄丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」下車 D.紀尾井町口
●地下鉄半蔵門線「永田町駅」下車 7番出口
●地下鉄有楽町線「麹町駅」下車 2番出口
●地下鉄丸の内線・南北線「四ッ谷駅」下車
●JR「四ッ谷駅」下車 麹町口
受講料 34,650円
※同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,500円
※価格は税込です


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可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
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■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
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<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「アーカイブ配信追加受講希望」と記入ください。
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問い合わせ先
住 所〒105-0003
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
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担当部署/担当者担当部署:担当者:
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