ローカル局の今とこれから
〜地域性・公共性・収益性を再構築するために〜
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【構造転換期の地域メディアに求められる視野とは】


■重点講義内容■

Ⅰ.ローカルテレビの再構築〜現状と本質から語ろう〜

京都産業大学 
現代社会学部 教授/学長特命補佐
脇浜 紀子(わきはま のりこ) 氏

13:00~14:00

伝送路が多様化し、人々のメディア消費が分散化するデジタル社会において、地域の電波という公共
資源を預かるローカルテレビ局の存在意義を改めて問い直したい。まず、地上波民放テレビの現状と
近年の制度変更を整理し、「兵庫県問題」を生み出す民放の構造的課題を指摘する。その上で、「総
合編成ありき」「系列ありき」あるいは「ジャーナリズム=権力監視」といった思考の”前提脳”を
いったん脇に置き、地域課題の共有と解決を第一義とするパブリック・サービス・メディア(PSM)
という選択肢を提示する。また、デジタル空間の情報流通の健全性という観点からも、ローカルテレ
ビが果たせる役割は大きく、具体的な事例を交えつつ、今後地域で展開可能な実践モデルを提案した
い。

1.「東京の大雪のニュース」はどれほど必要か?
  日本の放送制度と系列構造の再確認
2.地域ニュースは足りているのか?届いているのか?
  「都市圏エアポケット」と兵庫県政の取材空白
3.総合編成・系列ありき、の”前提脳”を脱ごう
  伝送路の多様化と制度的発想の転換
4.パブリック・サービス・メディア(PSM)という選択肢
  「ジャーナリズム=権力監視」だけではない公共性の形
5.偽情報対策としての地域メディア
  取材者・制作者の育成
6.質疑応答/名刺交換

※本講演開催までの動向を踏まえ、内容を更新する可能性があります。


Ⅱ.地域放送局発のグローバルメディアビジネス 収益モデル再構築への挑戦!

山陰中央テレビジョン放送株式会社 
執行役員 地域創造ビジネス局長 
兼 コンテンツ戦略部長
岡本 敦(おかもと あつし) 氏

14:10~15:10

ローカル放送局はこれまで、地域に根ざした情報発信を強みとしてきましたが、近年のグローバル
化・デジタル化、配信化の波の中で、“地域限定”の枠組みを超える可能性が急速に広がっていま
す。
SNSや動画配信プラットフォームの浸透により、地元のコンテンツが国境を越え、多言語化され、海
外の視聴者やビジネスパートナーとの接点を持つ時代が到来しています。本講演では、ローカル局が
どのようにして海外市場と接続し、地域発の文化・情報・商品を“越境”させるかという視点で、具
体的な事例や戦略、そして収益モデルの再構築についてお伝えします。
「地域発のグローバルメディアビジネス」は、今だからこそ現実的な選択肢として検討すべき局面に
来ています。

1.なぜ海外に挑戦するのか?その背景からみえる可能性とは
2.ニッチを攻めろ 巨大マーケット中国への挑戦
3.コンテンツでファンとつながる 中国のファンビジネスでマネタイズ
4.地域資源を海外へ ローカル局が日本酒を中国に越境EC販売
5.視聴率だけじゃない 山陰の15%ではなく 全国の1%をめざせ
6.質疑応答/名刺交換


■講 師:
京都産業大学 
現代社会学部 教授/学長特命補佐
脇浜 紀子(わきはま のりこ) 氏
神戸生まれの神戸育ち、現在も神戸在住。読売テレビのアナウンサ
ーとして「ズームイン!朝!!」の全国ネットキャスター、「ミヤ
ネ屋」のレポーターなど、25年間にわたり報道・情報番組等を担
当。阪神淡路大震災の報道経験をきっかけにメディア研究をはじめ
る。2016年末で早期退職し、2017年4月より京都産業大学現代社会
学部教授に着任。2000年に南カリフォルニア大学修士号を、2010年
に大阪大学大学院国際公共政策博士号を取得。著書に「テレビ局が
つぶれる日」(東洋経済新報社、2001)、「ローカルテレビの再構
築〜地域情報発信力強化の視点から」(日本評論社、2015)、「メ
ディア・ローカリズム〜地域ニュース・地域情報をどう支えるの
か〜」(中央経済社、2019、編著)。主な研究分野は地域情報・地
域メディア。


山陰中央テレビジョン放送株式会社 
執行役員 地域創造ビジネス局長 
兼 コンテンツ戦略部長
岡本 敦(おかもと あつし) 氏

早稲田大学第一文学部卒 鳥取県米子市生まれ
1999年 山陰中央テレビ入社、報道部、制作部で取材や番組制作を
行う
2013年 東京支社営業部 及び 海外コンテンツ事業を立ち上げる
2022年 株式会社ACD(東京)に兼務出向し、中国へのコンテン
ツビジネスを立ち上げる
2025年〜執行役員 地域創造ビジネス局長 兼コンテンツ戦略部長
      中国への越境ECビジネスやコンテンツの国内外マネタ
イズプロジェクトを担当する


主催者 株式会社新社会システム総合研究所
開催日時 2025年7月18日(金)

13:00~15:10

会 場 東京:紀尾井フォーラム
東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート1F

【交通アクセス】
●地下鉄丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」下車 D.紀尾井町口
●地下鉄半蔵門線「永田町駅」下車 7番出口
●地下鉄有楽町線「麹町駅」下車 2番出口
●地下鉄丸の内線・南北線「四ッ谷駅」下車
●JR「四ッ谷駅」下車 麹町口
受講料 33,880円
※同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,500円
※価格は税込です

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしてお
ります。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLと
ID・PASSを開催前日までにお送り致しますので、開催日時にZoomへ
ご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致しま
す。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信
のご用意ができ次第、視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は配信日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視
聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合
は1名につき追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「アーカイブ配信追加受講希望」と記入
ください。
 複数名でお申込の際は、アーカイブ配信追加受講者様の各ご芳名
を備考欄に追記をお願い致します。


問い合わせ先
住 所〒105-0003
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
企業/団体名株式会社新社会システム総合研究所
担当部署/担当者担当部署:担当者:
TEL/FAXTEL:03-5532-8850FAX:03-5532-8851
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URLhttps://www.ssk21.co.jp