系統側蓄電池×コーポレートPPAの法務
〜第二回オークション結果とこれまでの実績を踏まえて〜
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【第三回(2025年度)長期脱炭素電源オークション“入札準備”】


■重点講義内容■

第二回(2024年度)長期脱炭素電源オークションの結果が発表された。系統用蓄電池では1.3GWが落
札された。報道によれば3時間以上6時間未満の区分では1.3万円/kW以下の激しい競争であったようで
ある。再エネ電源への併設蓄電池へのインセンティブ付与と系統を安定化させることができる系統側
蓄電池への経産省や東京都の補助金交付により、先行事業者に支援がされている。2012年に固定価格
買取制度が始まったころと同じように、地方の不動産事業者等が、土地利用権と系統接続をセットに
して、系統側蓄電池の開発事業者にプロジェクトの権利を売却するというビジネスモデルで系統の接
続検討申込を提出している。2024年12月末時点で、日本全国で95GWの系統側蓄電池の接続検討受付が
なされ、接続検討受付も8GWに達している。現時点ではさらに増加していると思われる。海外から系
統側蓄電池の開発事業者も続々と上陸している。
2023年3月に北海道で50MWの系統側蓄電池案件取得の支援を行ったので、系統側蓄電池事業のビジネ
スモデルと注意点を解説する。また、系統側蓄電池の第一回長期脱炭素オークションを複数社支援
し、落札を勝ち取り、EPC契約及びファイナンス契約に進んでいる。第二回オークションでも支援し
ていたクライアントがまた落札をすることができた。海外事例を参考に系統用蓄電池のオフテイクモ
デル(Tolling Modelともいう。)も登場し、オフテイク契約、蓄電池調達契約、EPC契約交渉を経
て、プロジェクトファイナンス契約も大詰めを迎えている。
FIT/FIP価格の下落から、再エネ発電所の開発はFIP+コーポレートPPAに移りつつある。実際に発電
側は自前のPPAを作成して営業を始めており、需要側のGAFAを中心とする大口購入者は自前のPPAの雛
形を用いて再エネ非化石価値を調達し、再エネ発電所の開発を支援しようとしている(追加性)。
20MW超の大型太陽光発電のコーポレートPPAの契約交渉を支援したので、交渉の注意点を解説する。
PPAは長期の契約になるため、慎重な契約交渉が望まれる。最近の傾向としては、調達側からの依頼
でコーポレートPPA契約を交渉することが増えたことがあり、調達側のニーズの把握に役立ってい
る。

1.蓄電池の活用
 (1)再エネ併設蓄電池
 (2)系統側蓄電池
 (3)太陽光・風力・蓄電池のハイブリッド発電

2.系統側蓄電池の位置づけ

3.系統側蓄電池の補助金/長期脱炭素電源オークション

4.系統側蓄電池の実務と契約 〜オフテイクモデル

5.コーポレートPPAの現状(海外と日本)

6.コーポレートPPAの種類(フィジカルとバーチャル)

7.コーポレートPPAの契約

8.コーポレートPPAとプロジェクトファイナンス

9.質疑応答/名刺交換

■講 師:
ベーカー&マッケンジー法律事務所 弁護士 江口 直明(えぐち なおあき) 氏
ベーカー&マッケンジー法律事務所、金融グループ所属、再生可能
エネルギーグループのリーダー。
取扱風力案件:蓄電池案件、北海道50MW系統側蓄電池の接続契約、
土地の取得DDと購入契約交渉支援、長期脱炭素電源オークションの
入札支援(落札330MW超)、Q&A対応(日系/外資系)(49MW等)、
海外の系統側蓄電池開発事業者の日本事業立ち上げ支援、日系企業
との合弁契約交渉。港湾洋上風力(響灘220MW等2件)、長崎県五島
市沖浮体式洋上風力等ラウンド1 一般海域洋上風力発電入札支援2
件等、Round2落札案件のTSA,SAA、Corporate PPA契約交渉支援、
洋上風力合計1.5GW超、北海道幌延、北海道さらきとまない、北九
州響灘、青森県六ヶ所村、愛媛県三崎町、秋田県八竜、石川県輪
島、秋田港等、陸上風力累計17件、300MW超、取扱太陽光案件:丸
紅大分82MW、ソフトバンクエナジー苫東安平111MW等の大規模案
件、累計250件超、3,000MW超、屋根貸し案件、Corporate PPA、取
扱バイオマス案件:吾妻木質バイオマス発電(13MW)、向浜バイオ
マス発電(20MW)、石狩バイオマス50MW、50MW×4と75MW×3の輸入
木質バイオマス発電案件等累計500MW超、IGCC 福島石炭ガス化複合
発電1,080MW(3,000 億円超)、相馬港天然ガス火力発電 1,
180MW(1,400 億円)等プロジェクトファイナンス、仙台空港、関
西空港(入札支援)、福岡空港、熊本空港、北海道7空港(3,651
億円インフラファイナンス)、広島空港等の民活空港案件。大阪ユ
ニバーサルスタジオ向けプロジェクトファイナンス(1,250 億
円)1986年 一橋大学法学部卒業、1988年 東京弁護士会登録、1992
年 ロンドン大学(UCL)法学修士(国際ビジネス法)取得、1993年
ベーカー&マッケンジーロンドン事務所勤務、内閣府 PFI推進委員
会専門委員(2010年〜2020年)、日本風力発電協会(JWPA)洋上風
力金融タスクフォースリーダー。
主な論文:「洋上風力発電金融ガイドブックVol.1/2」(日本風力
発電協会共著)「日本におけるプロジェクト・ファイナンスの立法
課題」(ジュリスト1238号)、「アジアにおけるプロジェクトファ
イナンス」(OKAJI)他。


主催者 株式会社新社会システム総合研究所
開催日時 2025年7月28日(月)

13:00~16:00

会 場 東京:SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F

【交通アクセス】
●JR新橋駅より徒歩5分[烏森口]
●東京メトロ
 虎ノ門駅より徒歩7分[1番出口](銀座線)
 霞ヶ関駅より徒歩11分[C3出口](千代田線、日比谷線、丸の
内線)
●都営地下鉄
 内幸町駅より徒歩3分[A3出口](三田線)
●タクシー 東京駅から約20分
●バス「西新橋2丁目」または「虎ノ門1」より徒歩4分
受講料 33,880円
※同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,500円
※価格は税込です

※当セミナーの録音、転送、スクリーンショット、撮影等はお断り
しております。
社内弁護士を除く、弁護士の方のご参加はご遠慮頂いております。

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしてお
ります。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLと
ID・PASSを開催前日までにお送り致しますので、開催日時にZoomへ
ご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致しま
す。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信
のご用意ができ次第、視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視
聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合
は1名につき 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「アーカイブ配信追加受講希望」とご記
入ください。
 複数名でお申込の際は、アーカイブ配信追加受講者様の各ご芳名
を備考欄に追記をお願い致します。


問い合わせ先
住 所〒105-0003
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
企業/団体名株式会社新社会システム総合研究所
担当部署/担当者担当部署:担当者:
TEL/FAXTEL:03-5532-8850FAX:03-5532-8851
Emailinfo@ssk21.co.jp
URLhttps://www.ssk21.co.jp