日米の次世代スマートメーターの進化と展望
-米国AMI 2.0との比較にみる制度設計とビジネスインパクト-
会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)


■重点講義内容■

再生可能エネルギーの普及と分散型電源の拡大に伴い、エネルギーインフラの柔軟性と即応性が強く
求められている。その中核を担うのが、次世代スマートメーター(AMI 2.0)である。本講演では、日
本における次世代スマートメーターの技術的要件や展望を解説するとともに、米国において標準化が
進む「AMI 2.0(Advanced Metering Infrastructure 2.0)」との比較を通じて、その本質的な違い
や導入意図を明らかにする。
通信方式、データ分解能、リアルタイム制御能力、エッジインテリジェンスなどの観点から、両国の
スマートメーターアーキテクチャを構造的に比較し、再エネ・インバーター・PPA・アグリゲーター
といった関係事業者にとっての導入意義と課題を明示する。特に、IEEE 2030.5などの通信規格と連
携した制御応用例は、日本における今後の制度設計にも大きな示唆を与える。
AMI 2.0がスタートしたばかりであるが、米国では、2030年ごろの本格展開を目標にAMI 3.0の段階的
な導入計画を進めている。連邦レベルではDOE(エネルギー省)が2024年に発表したGrid
Modernization Initiativeにおいて、AMI 3.0技術を次世代配電網の中核要素として位置づけてい
る。
AMI 2.0とAMI 3.0の共通目標である、需給調整市場・容量市場・DR市場といった新たな市場設計と、
スマートメーターを通じたデータ連携・制御信号活用によるグリッドの安定化の方向性が徐々に明ら
かになってきており、事業者にとっての新たな収益源の可能性が見えてきた。
このセミナーでは、米国在住40年の講師が、次世代スマートメーターを単なる計測機器ではなく、
「分散型エネルギー社会を支える基盤インフラ」として再定義し、各業界プレイヤーが戦略的に取り
組むべき方向性を提示し、ビジネス変革の具体的ビジョンを共有する。

1.背景と基礎
 (1)スマートメーターの定義と進化
 (2)現在のスマートメーター vs 次世代スマートメーター
 (3)日本と世界のスマートメーター導入経緯
 (4)次世代スマートメーターの要件
 (5)双方向通信(Push型とPull型)
 (6)瞬時値、高頻度計測、DR対応
 (7)メーターの自律制御機能(Edge intelligence)
 (8)セキュリティ
 (9)FEMS/BEMS連携と分散制御のニーズ
2.日米比較
 (1)アーキテクチャ比較・通信方式比較
 (2)メータデータ管理(MDMS)比較
 (3)ヘッドエンドシステム(HES)比較
 (4)政策・規制環境の比較
 (5)米国でのFERC/NARUCの位置づけ
 (6)日本はガラパゴス化するのか
3.ユースケースと産業影響
 (1)再エネ・インバーター業者における活用例
 (2)メーター経由のリアルタイム出力制御
 (3)インバーター制御とIEEE 2030.5連携のメリット
 (4)データ活用ビジネスと消費パターン分析(Non-Intrusive Load Monitoring)
 (5)AI/MLによる予測制御
4.AMI 3.0
 (1)AMI3.0で目指すものは
 (2)スマートインバーターとの統合型エネルギー制御アーキテクチャ
 (3)「ユニバーサル・スマートグリッド基準」
5.先進事例
 (1)ITRON
 (2)EDF
 (3)Tantalus
 (4)Bidgely
 (5)SCE(Sothern California Edison)
6.質疑応答/名刺交換              

※プログラムは最新状況に応じて変更する場合があります

■講 師:
クリーンエネルギー研究所 代表 阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏
シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネル
ギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント
会社の代表をつとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題
の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についての
きわめて明解なビジョンを持つ。専門分野は、データセンターの電
力問題、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散
電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザー
を多数務める。
シリコンバレーに40年在住。日立(日本と米国)にて17年間最先端
の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や物性の知識を
活用すべくエネルギー分野に。
調査レポート 『日米のデータセンター ビジネスと技術の最新動
向2025』
https://www.ssk21.co.jp/R0000103.php?gpage=07V0005


主催者 株式会社新社会システム総合研究所
開催日時 2025年7月1日(火)

14:00~17:00

会 場 東京:SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F

【交通アクセス】
●JR新橋駅より徒歩5分[烏森口]
●東京メトロ
 虎ノ門駅より徒歩7分[1番出口](銀座線)
 霞ヶ関駅より徒歩11分[C3出口](千代田線、日比谷線、丸の
内線)
●都営地下鉄
 内幸町駅より徒歩3分[A3出口](三田線)
●タクシー 東京駅から約20分
●バス「西新橋2丁目」または「虎ノ門1」より徒歩4分
受講料 40,700円
※同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 33,000円
※価格は税込・レポート代込です
※プレミアム会員様はレポート代(7,700円)がかかります。

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしてお
ります。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLと
ID・PASSを開催前日までにお送り致しますので、開催日時にZoomへ
ご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致しま
す。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信
のご用意ができ次第、視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視
聴頂けます。

※会場又はライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合
は追加料金22,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「アーカイブ配信追加受講希望」と記入
ください。
※複数名でお申込の際は、アーカイブ配信追加受講者様の各ご芳名
を備考欄に追記をお願い致します。

問い合わせ先
住 所〒105-0003
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
企業/団体名株式会社新社会システム総合研究所
担当部署/担当者担当部署:担当者:
TEL/FAXTEL:03-5532-8850FAX:03-5532-8851
Emailinfo@ssk21.co.jp
URLhttps://www.ssk21.co.jp