トランプ政権後の脱炭素と再生可能エネルギーの国際動向
ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【世界の再生可能エネルギーと電力システム】


■重点講義内容■

2025年1月にアメリカ合衆国の第47代大統領としてドナルド・トランプ氏が就任して以来、パリ協定
からの脱退など、同国の脱炭素や再生可能エネルギーの政策に大きな変更がなされている。また、ド
イツでも2025年2月の総選挙により緑の党を含む旧政権が敗北して政権交代が起こり、脱炭素・再生
可能エネルギー政策が後退するのではないかとの観測も流れている。このような脱炭素・再生可能エ
ネルギーの政策は、特に日本において「後退」「脱炭素疲れ」などネガティブな印象論で流布される
ことが多い。

一方、国連や国際エネルギー機関(IEA)や国際再生可能エネルギー機関(IRENA)を中心にここ数年
急速に議論や合意形成が進展しており、例えば2024年10月に発表されたIEAの「世界エネルギー展
望」報告書では、2050年の電源構成に占める再生可能エネルギーの比率は約9割になると試算されて
いる。英国やオーストラリアでも政権交代によって脱炭素・再生可能エネルギーの目標が引き上げら
れているが、こうしたポジティブな情報は日本にはなかなか入ってこず、内外の情報ギャップや情報
の非対称性がますます拡大していると言える。

一方、2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では2040年の数手における再生可能エネ
ルギー比率が4〜5割に据え置かれるなど、国際議論の水準からは大きく劣後するものであり、国際議
論との乖離が浮き彫りになっている。

本講演では、まず国際動向を紹介し、何故、国際議論と日本の国内議論との間でこれほどの乖離があ
るのかを認識し、本来どうあるべきかについて、科学的方法論の観点から解説する。

1.脱炭素の国際動向と日本の立ち位置
 (1)国際機関における脱炭素・再生可能エネルギーの議論
 (2)世界の主要国における脱炭素・再生可能エネルギーの議論
 (3)日本における脱炭素・再生可能エネルギーの議論
 (4)国際議論と国内議論の乖離
2.再生可能エネルギー超大量導入の国際議論
 (1)柔軟性
 (2)電化とセクターカップリング
 (3)外部不経済と便益
3.日本の課題と解決策
 (1)フェイクニュースと科学的方法論
 (2)非科学ナラティブとEBMP(根拠に基づく政策決定)
4.質疑応答

※参考文献
安田陽著 「2050年再エネ9割の未来 -脱炭素達成のシナリオと科学的根拠」山と渓谷社((2024年 12
月)

■講 師:
英・ストラスクライド大学 アカデミックビジター
九州大学 洋上風力研究教育センター
客員教授
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
主任研究員
安田 陽(やすだ よう) 氏
1989年3月 横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博
士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月 関西大学工学部
(現システム理工学部)助手、専任講師、准教授、を経て2016年京
都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任
教授を経て、2024月4より環境エネルギー政策研究所(ISEP)主任研
究員、九州大学 洋上風力研究教育センター 客員教授。2024月5月
よりストラスクライド大学アカデミックビジター。現在は英国グラ
スゴーを拠点に研究活動を行っている。専門分野は風力発電の耐雷
設計および系統連系問題。現在、日本風力エネルギー学会理事、日
本太陽エネルギー学会理事、IEC/TC88/MT24(国際電気標準会議 風
力発電システム第24作業部会(風車耐雷))議長など、各種国際委員
会専門委員。主な著作として「世界の再生可能エネルギーと電力シ
ステム」シリーズ(インプレスR&D)、翻訳書(共訳)として「風
力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。


主催者 株式会社新社会システム総合研究所
開催日時 2025年5月27日(火)

15:00~18:00

会 場 オンライン:会場受講はございません


受講料 33,880円
※同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,500円
※価格は税込です

事前に、セミナー講師へのご期待、ご要望、ご質問をお受けしてお
ります。
可能な限り講義に盛り込んでいただきますので
お申込フォームの質問欄を是非ご活用ください。

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLと
ID・PASSを開催前日までにお送り致しますので、開催日時にZoomへ
ご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3〜5営業日後を目安にVimeoにて配信致しま
す。
<2>お申込時にご登録いただいたメールアドレスへ収録動画配信
のご用意ができ次第、視聴用URLをお送り致します。
<3>動画は公開日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視
聴頂けます。

※ライブ配信受講者様で、アーカイブ配信もご希望の場合は
 1名につき 追加料金11,000円(税込)で承ります。
 ご希望の場合は備考欄に「アーカイブ配信追加受講希望」とご記
入ください。
 複数名でお申込の際は、アーカイブ配信追加受講者様の各ご芳名
を備考欄に追記をお願い致します。

問い合わせ先
住 所〒105-0003
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
企業/団体名株式会社新社会システム総合研究所
担当部署/担当者担当部署:担当者:
TEL/FAXTEL:03-5532-8850FAX:03-5532-8851
Emailinfo@ssk21.co.jp
URLhttps://www.ssk21.co.jp